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【永代供養】合同墓のメリット・デメリット

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2022.10.07

合同墓ってなに?

最近よく聞くようになった合同墓

「ごうどうばか」「ごうどうぼ」と読み、文字通り一つのお墓の中に複数の他人のお骨を一緒に納骨するお墓のことで合祀墓、もしくは永代供養墓ともいいます。


通常のお墓も複数人のお骨を納骨しますが、原則には同じ一族のお骨しか納めません。
合同墓は全く関係のない他人同士が同じお墓に入るという点が通常のお墓と大きく違っています。


また、合同墓は永代供養をしてもらえるという点も大きな特徴です
昨今、少子高齢化が進む日本では、お墓を継ぐ人がいないという問題が発生しています。
その対策として、永代供養をしてもらえる合同墓は今の時代に合っていると言えます


合同墓のメリット

永代供養をしてもらえる

先述の通り、合同墓の一番のメリットは、永代供養をしてもらえる点です。

寺院墓地や民営霊園では、お彼岸やお盆に合同供養を行うほか、祥月命日や回忌供養もしてくれるところもあります。
供養の日程や方法については施設ごとに異なります。


公営墓地の場合はお骨の管理はしてもらえますが、供養のような宗教行為は基本的に行いません。
ただし、年1回程度管理者が献花をするところもあります。

費用が安い

合同墓のメリットとして、普通のお墓より費用が安いという点が挙げられます。お墓を新たに建立する場合は、150~200万円程度の費用がかかります。しかし、合同墓にかかる費用は5~50万円程度と、普通のお墓と比べると格段に安いです。



とは言え、料金設定は寺院や霊園によって様々です。お布施や入会金が必要なところもあり、中には総額100万円程度かかるところもあります。合同墓だから安い、と決めつけず、事前にしっかり確認しておきましょう。

宗旨や宗派の制約がない場合が多い

合同墓は宗旨や宗派の制約がなく、誰でも利用することができます。
先ほどご紹介した通り、寺院墓地の合同墓も檀家になる必要がない場合がほとんどです。

また、宗旨や宗派の制約がなくても、民営霊園の場合は入会金の支払いが必要だったり、公営墓地の場合はその地域に在住していなければならなかったりと、他の条件を満たさなければならない場合もあります。

合同墓のデメリット

先ほどご紹介した通り、合同墓には様々なメリットがあります。しかしながら、伝統的なお墓とは大きく特徴が異なるという点でデメリットも生じます。合同墓にはどのようなデメリットがあるのかご紹介しましょう。

他人の遺骨と一緒に埋葬される

合同墓では、血縁関係のない全くの他人と一緒に埋葬されます。だからこそ費用が安く、また永代供養をしてもらえるというメリットがあるのですが、他人と同じお墓に入ることに抵抗がある方には向いていません。

埋葬したら二度と取りだせない場合が多い

合同墓では、納骨後すぐに他の遺骨と一緒に合葬する方式と、最初は個別に埋葬し、一定期間経過後に他の遺骨と合葬する方式があります。どちらにしてもいずれは他の遺骨と一緒になるため、埋葬後お骨を返却してもらいたいと思っても物理的に困難な場合がほとんどです。



中には個々の遺骨を個別カロートや袋に入れて埋葬する方式を取っている合同墓もあります。しかし、そのような方式でもお骨の返還が可能であるとは限りません。合同墓を検討する際には、お骨は二度と返ってことを前提にしなければなりません。

形式を重視する人には抵抗がある

普通のお墓は先祖代々のお骨が納められ、お彼岸やお盆の際にはお墓参りをして供養する風習があります。しかし、合同墓は不特定多数の方と一緒のスペースに埋葬されるうえ、墓石ではなくモニュメントや樹木が植えられている場合もあります。基本的には個別の法要も行いません。



このように合同墓は伝統的なお墓やお墓参りの風習とは大きく異なるため、形式を重視する人は違和感を覚えるかもしれません。自分や家族は合同墓が良いと考えても、親族の中には合同墓に抵抗があり、反対する人が出てくる恐れもあります。合同墓を検討する際には、そのメリットや目的を親族に説明し、理解を得ると良いでしょう。

合同墓にかかる費用

先ほどご紹介した通り、合同墓は普通のお墓より遥かに安い費用で埋葬が可能です。合同墓にかかる費用の内訳と相場についてご説明します。なお、費用の内訳は名称は各施設で異なります。別途費用がかかることもありますので、必ず合同墓を管理している施設に確認しましょう。

埋葬料

埋葬料はお墓にお骨を納めるために必要な費用で、納骨料ともいいます。次にご紹介する永代供養料に含まれている場合もあります。別途でかかる場合は、1人当たり1~5万円が相場です。



普通のお墓では埋葬の際に法要をするため、お布施が必要です。合同墓の場合は不要であることが多いですが、確認しておくと良いでしょう。お布施が必要な場合は、1万円程度別途用意しておきましょう。

永代供養料

永代供養料はお墓の継承者がいなくなった場合も、永代に渡り供養してもらうための費用のことで、合同墓にかかる費用の大半を占めます。費用相場は3~50万円程度と幅があります。

彫刻料

合同墓の墓誌などに名前を彫刻するための費用です。どのような材質の板に、どのように名前を刻むかは各施設により異なります。相場は1~5万円です。



また、戒名が必要か否かも施設により異なります。特に寺院墓地の合同墓を希望する場合は、戒名が必要になることもありますので確認しておきましょう。戒名を授かる場合は戒名料が必要となる場合があります。戒名の種類によって戒名料には10~100万円の幅があります。

管理料

管理料は寺院や霊園における献花や清掃、お線香やお供物の管理のために必要な費用です。合同墓では不要である場合が多いですが、年間3000~1万円程度の管理料がかかる施設もあります。また、一定期間個別でお骨を埋葬するタイプの合同墓では、その期間だけ管理料が必要になることもあります。

合同墓についてまとめ

合同墓は他の人と一緒に埋葬されるため費用が安く、永代に渡って供養をしてもらえる点に大きなメリットがあります。しかし、その反面、伝統的な形式を重んじる人にとっては違和感を覚えてしまうこともあります。合同墓を検討する際には、メリットとデメリットをしっかり把握し、周りの人に理解を得られるようきちんと説明することが必要です。



また、一口に合同墓といっても、施設ごとに埋葬法や法要の頻度、費用は大きく異なります。一つの所に決めず、いくつか候補をあげ、見積もりをとって比較検討することをお勧めします。



現在では様々なタイプのお墓や埋葬法があり、従来のお墓にこだわり過ぎる必要はなくなりつつあります。しっかり情報収集をして、ご自分に一番合ったお墓を選んでください。

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